KINZAI Financial Plan

【第2回】伝家の宝刀、その名は「黄金株」

2006年の会社法改正により種類株式の制度が導入されました。種類株式とは、剰余金の配当、残余財産の分配、株主総会の議決権という普通株式が有する株主の権利のいずれかに特化または制限した株式等を指します。種類株式が導入された背景には、敵対的買収の防止、ベンチャーキャピタル等からの資金調達の円滑化などが挙げられます。実際、日本の同族会社の大半は敵対的な株主の加入を防ぐため、譲渡制限株式を発行しています。また、資金需要はあるものの経営に口出しされたくない会社は配当優先株を発行することにより銀行からの融資よりも安定的な資金を調達しています。